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天聖経9-2


・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 ない人が多数を占めるようになるでしょう。  そのようになれば米国社会は、愛に渇いた社会になり、不信によって不安と恐怖が支配する地獄の ような社会になるだろうと、自信をもって確言できます。このような時点に立っている皆さんには、 このような社会風潮を一掃して米国社会に愛があふれ出る、神様が願う社会を建設しなければならな い義務と使命が与えられているということを知らなければなりません。  私たち統一教会は、結婚観が違います。結婚というものは根本へ帰るためのものです。 3.祝福を受けなければならない理由 ①堕落によって偽りの父母から生まれた  アダム、エバは堕落のゆえに血統が変わったというのです。誰の愛によって? 神様の怨讐、姦夫 であるサタンの愛によって、サタンの生命体になったのです。男性の生命体、女性の生命体が、サタ ンの愛に入り混じって一つになり、その二人によって結実したのが、息子、娘です。したがってその 息子、娘は、サタンの愛、サタンの生命、サタンの血統を継承しているのです。  聖書的内容を観察してみれば、人類始祖が不倫な愛をすることによって、悪魔サタンを中心として 父子の関係を結んだという事実を否定できません。神様の血筋を受けて、神様の絶対的な愛の中で神 様の直系の息子、娘として生まれなければならない価値的な人間が、悪魔サタンの血統を受けて、サ タンの息子、娘として生まれたというのです。ローマ人への手紙第八章に「御霊の最初の実を持って いるわたしたち自身も、心の内でうめきながら、子たる(養子の)身分を授けられること、すなわち、 からだのあがなわれることを待ち望んでいる」(二三節)と記録されています。養子は血筋が違うの です。これが私たち人間の正体なのです。  ローマ人への手紙の第八章を見てください。「御霊の最初の実を持っているわたしたち自身も、心 の内でうめきながら、子たる(養子の)身分を授けられること、すなわち、からだのあがなわれるこ とを待ち望んでいる」(二三節)とあり、「あなたがたは再び恐れをいだかせる奴隷(僕)の霊を受 けたのではなく、子たる(養子の)身分を授ける霊を受けたのである。その霊によって、わたしたち は『アバ、父よ』と呼ぶのである」(一五節)と書いてあります。養子にしかなれないのです。今、 キリスト教徒たちは養子なのです。養子は血筋が違うのです。血筋が。  ヨハネによる福音書の第八章四十四節を見れば「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出て きた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている」とイエス様が言われました。ここで 「父」と言われたので、血筋が、先祖が悪魔ではありませんか。ですから割礼とは何ですか。陽部を 切ることです。このようになっています。善悪の実とは何でしょうか。  もともとサタンはどんな存在ですか。悪魔という存在はどんな存在かといえば、神様の僕です。と ころがこの僕が主人の娘を強奪したのです。これが堕落です。聖書に出てくるその堕落とは何かとい えば、エバが善悪の実を取って食べたことが堕落だといいますが、善悪の実とは果物ではありません。 僕が主人の娘を強奪したことです。  将来、代を継ぐ息子と娘を生み育てて、神様の理想を成就しようとしていたのに、僕としてつくっ た天使長が主人の娘を強奪したことが、人類の堕落の起源となりました。全くそんなことがあってい いでしょうか。天地がそのようになったというのです。複雑にからまった内容ですが、皆さんが「原 理」を聞けば、大体分かるでしょう。  堕落した結果、どうなったのでしょうか。私たちは死亡圏内に落ちました。神様が、「善悪の実を 取って食べたら必ず死ぬだろう」と言われたみ言のとおり、死亡圏内に落ちてしまいました。堕落し た結果、どうなったのでしょうか。ヨハネによる福音書第八章の四十四節を見れば、悪魔サタンが私 たち人類の父になったとイエス様は指摘しました。神様を父として侍らなければならないアダム、エ バが堕落することによって、悪魔サタンを父として侍るようになったという、この恨めしい事実が、 堕落の報いであるということを知らなければなりません。  アダム、エバが堕落しなかったならば、神様を中心としたアダム直系の長孫の子女たちが出てきた ことでしょう。アダムは長孫であり、真の父であり、王です。地上の国と天上世界の王です。また真 の父母であり、真の長子です。ですからアダム家庭は、天の国の王室です。  それでは、アダム家庭のおじいさんは誰でしょうか。神様がおじいさんです。その次に、お父さん、 お母さんはアダム、エバです。そして過去の立場を身代わりした観点で見れば、おじいさん、おばあ さんは神様の代わりであり、また神様は父母の代わりです。縦的に見れば、一代圏、二代圏、三代圏 を中心として、神様が家庭に着地するのですが、一代圏が横的に展開したのがおじいさんであり、二 代圏が父であり、三代圏が私です。それで息子、娘を中心として万世一系の天的皇室を受け継ぐので 11
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 す。  真の父母権、真の王権、真の長子権、これがアダム、エバが出発しなければならなかった原点です。 そこに神様の王宮があり、神様の愛があります。そして人間と創造主が一つに連結され、真の愛の基 盤になるのです。そこが完成した本然のアダムの家庭基盤であり、神様が永遠に臨在することのでき る神様の王宮です。  堕落しないで、完成の場まで行ったとするならば、アダム、エバは個人完成だけでなく、宇宙史的 な完成をしていたはずです。また、神様の愛を中心とした新たな家庭が出発していたことでしょう。 このように家庭から氏族、宗族、民族、国家、世界が成されていたならば、神様に侍る一つの大家族 社会になっていたでしょう。  このような大家族社会の中心は、神様とアダムです。それでその世界では、神様を中心としたアダ ム家庭の生活や一生の路程が歴史的伝統として残されるのです。彼の生き方、風習、慣習、彼の生活 的な背景が歴史的伝統になるのです。それは神様の愛を中心とした伝統でないはずがありません。神 様の愛は生命の根源であり、すべての理想の源泉なので、その懐を離れようとしても離れることがで きず、離れたとしてもまた帰ってこざるを得ません。  アダム、エバの堕落は、アダム、エバだけの堕落ではなく、全般的な人類歴史を総合した立場での 堕落です。言い換えれば、アダム、エバが堕落したというのは、善の父母になることができず、悪の 父母になったということです。悪の父母によって悪の子女が生まれ、悪の子女が生まれることによっ て悪の氏族、悪の国家、悪の世界が形成され、この世界圏内に五十億の人類が存続しているのです。  こういう堕落圏内にある今日の人類歴史は、喜びの歴史ではなく、悲しみの歴史であり、人類も喜 びの人類ではなく、悲しみの人類であるに違いありません。愛を知るようになるとき、すべてのもの が通じます。地上世界の平面的な事実だけでなく、霊眼が開いて、立体的な世界までも分かるので、 神様を直接見て、接することができる境地に至るようになります。ところが愛の知覚が発達する前に、 堕落してしまいました。天使長との不倫の関係を結んだのです。これが宇宙を破綻させた根本原因に なったのです。  こういう話を、お金を払って聞くことができますか。自分の家を売り、財産をはたいて、千年、万 年祭祀を捧げても教えてくれる人はいません。統一教会の文先生しかいないのです。これは宇宙の秘 密です。聖書にもこういう内容はないでしょう。聖書では、善悪の実を取って食べて堕落したといい ます。善悪の実とは何の果実ですか。そのように幼稚園生にも劣る実力でもって、博士学位を検証し、 博士の総会長になった文総裁に「異端だ」と言うことができますか。自分が異端でしょう。異端とい うのは、終わり(端)が異なるのではなく、終わりが見えないということです。  私が解き明かした原罪と堕落の曲折は、人間の最初の家庭で起きた天使長との不倫の事件でした。 「統一原理」でいうサタンは、観念的存在や仮想の存在ではなく、霊的実体です。神様の愛の理想を 破壊して、神様の血統をサタンを中心とした血統に変えた元凶です。イエス様もヨハネによる福音書 第八章で、人類の父が悪魔であることをはっきりと語られました。神様が御自分の外的体であるアダ ム、エバを通じて実現なさろうとしていた愛の理想を剥奪した愛の姦夫が、まさしく悪魔サタンなの です。皆さんには耳新しいでしょうが、私が霊界を開拓して宇宙の根本の曲折を究明しようと血涙の にじむ闘争をした結果、得た結論がこれです。皆さんも真剣に祈祷すれば、解答が得られるでしょう。 ②怨讐の血統を受けた  堕落人間は偽物になったので、接ぎ木しなければなりません。血統的に見れば、皆さんは先祖が違 うというのです。なぜ養子にしかなれなかったのかといえば、お父さん、お母さんが違うからです。 ですから統一教会で、愛によって堕落したと主張するのを否定することができません。聖書を見れば、 善悪の実を取って食べて堕落したと書かれています。善悪の実とは何か知っていますか。善悪の実は 果実ですか。風が吹けば、落ちてごろごろ転げ回る果実でしょうか。違います。  アダムとエバの心にサタンが入って、一つになったので、サタンの血統を受け継いだというのです。 愛の神様がなぜサタンを許せないのでしょうか。強盗、殺人も許し、みな許すと言ったのに、イエス 様を信じるならば許されると言ったのに……。サタンを許してあげることができない理由とは何かと いえば、人類の血統を汚したからです。それは何のことですか。神様の立場から見るとき、サタンは 姦夫です。愛の姦夫。何のことか分かりますか。  サタンを中心として結婚式をしたので、サタンを中心とした愛、サタンを中心とした生命、サタン を中心とした血統を受けなかったと否定することができません。もし善悪の実を取って食べずに堕落 しなかったならば、神様を中心として結婚式をしていたことでしょう。統一教会の父母様が皆さんを 12
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 祝福してあげたように、アダム、エバが成熟したあとには、神様が呼んで、祝福してあげたはずです。  アダム、エバが善悪の実を取って食べずに完成していたならば、天地を創造した大王の息子、娘に なるのです。大王の息子、娘というのは、その直系の長男、長女とは何ですか。正に王子、王女にな るのです。天の国を代表した地上の王国を治めることのできる基盤になります。王権は二つではあり ません。一つだというのです。  神様の手によって直接造られたひとり子、ひとり娘がアダム、エバです。アダム、エバが堕落した ので、問題になったのです。それでは、堕落することによってどうなったのでしょうか。「取って食 べるな」と言った善悪の実を取って食べて堕落しましたが、「取って食べるな」と言ったその言葉を 実践していたなら、どうなっていたでしょう。キリスト教は、そのことを考えることができませんで した。考えてみても分からないのです。それは蒼々たる大海なのです。深いか浅いかについて、深さ を測ろうとしても、それを測定する方法がありません。分かろうにも分かるすべがないので、無条件 に信じなければならないという冠をかぶせたのです。けれども、無知には完成がありません。  体を打つというようなことをなぜするのでしょうか。サタンの血、神様の怨讐の血を受けたからで す。神様の怨讐とは誰かといえば、姦夫です。神様の愛の怨讐です。その姦夫の血を受けたのです。 天国の王権を受け継いで皇后になることができたはずのエバが、悪魔の配偶者になり、僕の対(妻) になりました。これは天地の秘密ですが、先生の時代になって初めて暴露されたので、サタン世界は 退かなければなりません。  無知には完成があり得ません。サタンとは誰ですか。神様の姦夫です。こういう問題を見抜いたの に、これをみな伏せておいて、天国へ行きますか。伏せておいて救いを受けますか。とんでもないこ とです。でたらめな者たち! そのように信じて救われるのなら、私たちのような人は、とうの昔に みな救われて余りあるというのです。このように苦労しません。  悪魔は、なぜ神様を憎むのですか。神様は、なぜ悪魔を憎むのですか。キリスト教の論理でいえば、 キリスト教は「怨讐を愛せよ」と言っているのに、神様は怨讐であるサタンをどうして愛することが できないのでしょうか。愛の怨讐を愛せば、天地がなくなるというのです。治める法がなくなります。 存在する法がなくなるのです。  サタンが神様の理想的愛を破壊させ、理想的生命、理想的血統を蹂躙したのです。そうして子供を 生んだのですが、それが人間たちです。サタンの愛の表示、生命の表示、血統の表示であるその息子、 娘を、神様は干渉できません。  サタンがなぜうんざりするほど、今までの人類歴史において、道義の道を行こうとする人のところ に例外なくやって来て、首を押さえて、背中に乗り、犠牲にするというようなことをやってきたので しょうか。そのサタンとは、神様にとっては、神様の家族を奪っていった、強奪していった姦夫だと いうのです。お母さんが本来、神様に仕えて平和の王国を成し、平和の天地を成さなければならない のに、お父さんと私たちを追い出したというのです。サタンが入って、今日の人間をこのような姿に してしまいました。何か他の罪を犯したのではありません。  堕落は、血統の否定的動機から始まった事件でした。それで堕落の結果が現在まで原罪として遺伝 してきているのです。血統を転換しなければなりません。なぜ血統を転換するのでしょうか。サタン の血統を受けて継承したので、血統を正さなければなりません。皆さんは、これをはっきりと知らな ければなりません。  サタン圏に属している人たちは、神様の血統とは全く関係がありません。すなわち、善の父母の子 女として生まれなければならない人類が、悪の父母との因縁によって生まれました。それで悪を中心 とした家庭、氏族、民族、国家、世界へと拡大されたのです。  堕落とはいったい何でしょうか。生命の因縁が切れたということです。アダム、エバがどうなった かといえば、アダム、エバが関係して神様と一つになるべきところを、僕と一つになってしまいまし た。結局、神様の血統を受けなければならないこの人間たちが、僕の血統を受け継いだということで す。ですから、堕落した人間たちがどんなに神様を父と呼んでも実感がわかないのです。それで自分 のお父さん、お母さんがしたのと同じように、サタンの本性を引き継いで、自分を中心としてすべて のものを考えるようになり、天も何も、高いものはみな自分と連結させるのです。  堕落することによって、真の父母を失い、真の夫を失い、真の子女を失ってしまいました。失うよ うになった動機は、エバと天使長によるものでした。こういう観点で見るとき、この地に生きている 女性たちは、天使長の父、天使長の夫、天使長の兄に頼って生きているのです。ですから女性たちは 13
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 悲惨なのです。裕福な家のお嬢さんが、自分の家の僕と暮らす立場になったのです。すなわち、僕の 血統を受け継いで生まれたということです。ですから本来の夫、本来の父、本来の兄の愛を受けられ なかった女性たちなのです。  悪魔は、何によって堕落させたのでしょうか。善悪の実だというのですか。善悪の実を食べてどこ を隠しましたか。口を隠しましたか。手を隠しましたか。下部を隠したでしょう。それが悪を蒔いた 種になりました。青少年時代、成熟する前に堕落しました。この歴史的な人間の世の中の血統がそこ から広がったので、それが人間の終末時代において盛んになるのです。全世界的に青少年たちが、ア ダム、エバのように日陰で独自に愛の倫理を破壊させて、天を恐れない時になれば、サタンの全権時 代が地上に到来すると思え、ということです。その時は、神様の鉄槌が目前に迫るのです。  血統的にこじれたために六千年かかるのであって、そうでなければ一日でみな復帰できるというの です。血統的に固まってしまったので、能力のある神様が一度にみな抜いてしまえば、死んでしまう のです。それで六千年かかってやってきたのです。善悪の実を取って食べて堕落したというのですか。 そうであるなら、どんなにいいでしょうか。  罪の基盤、堕落の基盤、悪の基盤、地獄の基盤、こういうものは具体的にどのように生じるのかと いうことが問題です。アダム、エバに戻って考えてみましょう。アダム、エバがなぜ堕落したかとい う根源を探ってみると、アダム、エバは神様が命令した「善悪の実を取って食べるな」という言葉を 不信して堕落しました。  二つ目は、自己中心的だというのです。三つ目は、自己を中心として愛そうとしたことです。これ が堕落した中心的骨子の内容であるがゆえに、この内容を共に行おうとする者はサタン側だという結 論が出てくるのです。堕落した人たちはみな、不信の愛で、自己中心の愛で愛した人たちです。結局、 自己中心の愛を主張するのが、この世界の人たちだと見るのです。  堕落が善悪の実を取って食べたことだというのですか。善悪の実とは、女性のそれです。女性は善 の夫に出会えば、善の母になり、悪の夫に出会えば、悪の母になるのです。今日、統一教会の文総裁 が言うことは、理論的に否定できません。心と体が争う起源は、夫婦の争いによって始まったからで す。これを理論的に否定できません。 ③メシヤとして真の父母が必要  私たちにメシヤが必要な理由は、救いを受けるためです。それでは、救いに必要な根本的な基点と は何ですか。それは神様の愛の接触点へ帰ることです。ところが人間は、神様とは関係のないサタン の実体をもった存在になってしまいました。これは神様の愛とは正反対なので、蕩減されなければな りません。蕩減とは原罪を除去することであり、原罪を除去するには、血統的なことが根本的に存在 します。血統的なものは、堕落人間としては到底解決できないものです。それでメシヤが必要なので す。  アダム一族において、真の父母が生まれることができずに罪の父母が生まれたので、これを真の父 母の役事を通して蕩減復帰し、神様に接ぎ木しようということがメシヤの思想であり、救世主の思想 です。そのようになったのは人間の堕落のゆえです。  メシヤとは誰でしょうか。真の父母です。それでは真の父母が、なぜ必要なのでしょうか。真の父 母の愛に再び接ぎ木されなければならないからです。ですからメシヤである真の父母が現れなければ、 堕落した人間は原罪を脱いで、罪のない解放された立場から完成段階の祝福を受ける場に出ていくこ とができないのです。  堕落した人間が要求する救い主とは、どんな救い主でしょうか。堕落した父母の立場ではなく、堕 落していないアダム、エバのような立場で、神様のみ旨と一体となって神様の愛を受け、神様の祝福 を受けることができる真の父母の立場で、人類を生んでくれる救い主でなければなりません。そうで なければ、人間は原罪と関係のない立場に上がることができません。  真の父母が必要なのは何ゆえでしょうか。心情圏を中心として、その根を下ろさなければならない ためです。今は根が違います。堕落によって幹と枝がすべて違います。ここで新たに、根が真の父母 から始まって、幹と枝が出て接ぎ木をするのです。切って、接ぎ木するのです。接ぎ木して、それが 宇宙の大きな主流になるのです。サタン世界のすべてのものを切ってしまわなければなりません。根 まで切ってしまわなければなりません。  人間は堕落によって、神様とは関係のないサタンの実体をもった存在になってしまいました。これ 14
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 は神様の愛とは正反対なので、蕩減しなければならないのです。蕩減とは原罪を除去することであり、 原罪を除去するには血統的なことが根本的に存在します。血統的なものは堕落人間としては到底解決 できないものです。それでメシヤが必要なのです。  エデンの園で結婚を誤ったことが堕落なので、今、真の父母が正しく結婚させてあげることにより、 再びひっくり返したのです。偽りの父母が誤ったことを真の父母が清算することにより、地獄を撤廃 して数百、数千億の霊界の先祖たちまで祝福結婚をさせてあげるということが起こるのです。真の愛 を中心とした地上の子孫たちの家庭基盤を通じて、霊界の先祖と地上の子孫が縦的に一つに合わさる だけでなく、このような家庭基盤を基点として東洋と西洋が互いに連結されます。  皆さんは、新しい血統を受け継がなければなりません。受け継ごうとすれば、メシヤが父として来 て、サタン世界に勝ち、サタンが干渉できない超世界的な基盤の上で、エバに侍って蕩減復帰しなけ ればなりません。そうして、夫婦の因縁を中心とした家庭における息子、娘を立てて、横的に接ぎ木 するようなことが行われなければなりません。それで統一教会で祝福してあげるのです。  統一教会は違います。統一教会は、血統がどこから始まったのでしょうか。神様から始まったので す。ですから、いくらでもサタン世界で反対してみなさいというのです。反対していれば、損害賠償 を払うようになるのです。  真の父母は、血統転換する新しい祝福結婚行事を通じて、全人類を神様の真の愛、真の生命、真の 血統に接ぎ木して、真の人として救い、さらに真の家庭を成して地上天国を建設されるのです。 二 真の父母と重生と血統転換 1.真の父母はどんなお方か ①真の父母は原罪のない始祖  真の父母とは何でしょうか。堕落していなかったら、神様は縦的な愛になり、アダム、エバは神様 の体になります。神様の体のようなものだというのです。神様は骨のようなもので、アダム、エバは 体のようなものです。神様も心があり、体があります。神様は内的な立場で内的な父母になり、アダ ム、エバは外的な立場で外的な父母になります。内的・外的父母が一つになったその場で、愛で結ば れ、内的父母に侍るようになり、外的父母をもつようになります。神様と人間との愛の結合によって、 真の父母、すなわち、完成した人間が成就するはずだったのです。愛と結合しなければ、完成人間が いないというのです。  真の父母の立場は、どんな立場でしょうか。アダム、エバが神様を中心として完全に一つになり、 サタンの讒訴圏を抜け出した立場です。サタンが讒訴することのできる内容を残さずに、完成基準を 越えた立場に上がって、初めて真の父母の起源が生じるのです。これが原理的見解から見た真の父母 の起源です。しかしその見解にふさわしい立場は、簡単につかむことができるものではありません。  新しい父母とは、どんな父母でしょうか。昔エデンの園で堕落したアダム、エバは堕落した父母で すが、これから人類を再び生み変えてくれるその父母は、堕落していない立場で、神様のみ旨と一致 した立場で、神様の公認を受けることができる本来の父母なのです。堕落しないで、み旨を完成し、 神様の愛を中心として神様の懐で理想的な家庭を成して、善の子女を繁殖できる、そのような本来の 基準に立つことができる父母なのです。その父母は、堕落とは関係がありません。  もともとアダム、エバが堕落しなかったならば、人類の父母になって神様を中心とした世界を成し 遂げていたことでしょう。ところが彼らが堕落することによって、サタンが主管する偽りの父母に なってしまいました。したがって、本来神様の創造理想によって立てようとした真の父母はいなくな りました。真の人類の先祖がいなくなったということです。  真の父母とはどんな存在でしょうか。真の父母は、全体の希望の象徴です。堕落した人類の前に絶 対的な希望の象徴なのです。彼は、歴史的な結実体であり、時代的な中心であり、人類が生きている 今日、この世界へ連結することができる未来線上における出発点です。  真の父母というその名前の三文字(韓国語で)を考えるとき、真の父母によって歴史が治められ、 真の父母によって新しい世界へ戻ることができる起源が生じ、真の父母によってサタンを屈服させる ことができる内的な因縁が決まり、真の父母によって外的な世界を占領しているサタンを征服して、 15
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 初めて神様の解怨を成就することができる中心が決定されるのです。したがって、真の父母と共に生 き、真の父母の命令を奉じて行動できるこの驚くべき恩賜に、皆さんがまず感謝しなければなりませ ん。  人間の願いは、真の父母に出会うことです。死の道を行くとしても出会わなければならない人が真 の父母です。歴史をみな失い、時代をみな失い、自らの子孫をみな失ってしまうようなことがあって も、真の父母に出会うならば、歴史を見つけることであり、時代を見つけることであり、未来を見つ けることになるのです。このような方が正に真の父母だということを皆さんは知らなければなりませ ん。  メシヤがこの地上に来られるとき、その方は、個人として来られても個人ではありません。その方 の価値は、全世界の人類が信じている信仰の結実体であり、全世界の人類が願っている希望の結実体 であり、全世界が願っている愛の結実体です。その結実体には、すべての歴史路程が連結されていま す。すなわち過去、現在、未来がみな連結されています。そして個人から家庭、氏族、民族、国家、 世界がすべて連結されていて、天と地がすべて連結されているのです。  イエス様は、人類の父母の位置に立たなければならない使命をもって来られましたが、そのみ旨を 成就できずに亡くなりました。したがって再臨時代には、そのような立場を蕩減復帰して勝利しなけ れば、その理想の世界へ上がれないのです。その仕事をこれまでやってきたのが統一教会です。  真の父母は、完成したアダムとして、アダムが失敗した第一の父母の基準を復帰しなければなりま せん。また、第二アダムとして来られたイエス様が失敗した父母の基準を完成させなければなりませ ん。再臨時代において先生が苦労の伝統を立てざるを得なかったのは、イエス様が霊的基台しか立て られず、霊肉ともの世界的な基台を立てることができなかったからです。  私たちが知っている真の父母とは何でしょうか。人間の先祖です。人間先祖。ですから真の父母を 自分の父母のように侍らなければなりません。  人類には真の父母が必要なのです。なぜそうなのでしょうか。愛の軸に連結することができる原則 的なことが、歴史始まって以来初めて起こったのです。歴史始まって以来、前にもなく、あとにもあ りません。はっきり知らなければなりません。軸は一つです。絶対に二つではありません。その軸と は、正に真の愛です。  歴史始まって以来、神様の名によって人類の男性を代表して勝利した人がいませんでした。これま で先生は、そういう勝利の基準を立てるために闘ってきました。統一教会と先生は、苦労をしなくて もいいのですが、こういう原則を知っているために、苦労せざるを得ないのです。  人類が願うものとは何でしょうか。真の父母に侍ることです。六千年前にアダム、エバが成婚して 全人類が神様の子孫にならなければならなかったにもかかわらず、堕落することによって人間たちは サタンの子孫になってしまいました。したがって私たちは、六千年前に失った天の側の真の父母を再 びこの地上に探し立て、真の父母の愛の因縁を通じて重生しなければなりません。そうしてこそ天国 の国民になることができるというのです。 真の父母とは何でしょうか。肉身の父母は、真の父母と何が違いますか。真の父母とは何ですか、何 をするのが真の父母ですか。愛を中心として話すとき、その肉身の父母と真の父母とでは何が違いま すか。何が違うかといえば、愛に対する概念が違います。正に愛の概念が違うということです。肉的 父母は肉身を中心とした愛を教えてくれるのであり、霊的父母は霊的な世界を中心とした愛を教えて くれるのです。内容が違うということです。 ②真の愛によって人類を生んでくださる  皆さんは、真の父母と関係ない立場で、天の前から追い出された偽りの父母の血統を受けて生まれ たので、この血統から抜け出すためには、血統を否定して否定して抜き取らなければなりません。そ うして血統を根本的に変えずしては天の国に行けないのです。  真の父母は何をしなければならないのでしょうか。サタン世界の根っこの間違った血統を正さなけ ればならず、間違った生命を元に戻さなければならず、間違った愛の道を正しく開かなければなりま せん。  血統的転換を成すためには、アダムの骨髄まで、骨肉の中心部まで入っていって、将来の赤ちゃん となるその種に神様の愛と結束した勝利的条件を充足させなければ、神様の子女として生まれること 16
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭 ができません。これは理論的に間違いないというのです。聖書に、そのようにしてきた記録があるで しょうか。あるとするならば、聖書は神様のみ言だということです。  堕落した人間が要求する救い主とは、どんな救い主でしょうか。堕落した父母の立場ではなく、頃 落していないアダム、エバのような立場で神様のみ旨と一体となって神様の愛を受け、神様の祝福を 受けることができる真の父母の立場で、人類を生んでくれる救い主でなければなりません。そうでな ければ、人間は原罪と関係のない立場に上がれないのです。  真の父母が必要なのは何のためでしょうか。心情圏を中心として、その根を下ろさなければならな いからです。今は根が違います。堕落によって幹と枝がすべて違います。ここで新しくこの根が真の 父母から始まって、何が出てきたのでしょうか。幹と枝が出てきて、接ぎ木するのです。切り取って、 接ぎ木します。接ぎ木して、それが宇宙の大きな主流になるのです。  サタン世界のすべてのものを切ってしまわなければなりません。根まで切ってしまわなければなり ません。  今日、万民が願うこととは何でしょうか。世界国家を迎える前に、真の父母を迎えようということ です。また未来の子孫たちは誰から出発したいのでしょうか。皆さんの息子、娘は皆さんの血統を通 じて生まれたいのではありません。真の父母の血統を通じて生まれたいのです。ですから真の父母は、 新たな未来の出発点になるということです。  真の父母は何をしなければならないのでしょうか。サタン世界の根となる間違った血統を正さなけ ればならないし、間違った愛の道を正さなければなりません。聖書に「生きんとする者は死に、死な んとする者は生きん」とありますが、そのような逆説的な論理がなぜ出てこなければならないので しょうか。正にサタン世界は死ななければならないからです。  真の父母と真の父母の子供というのは、永遠不滅の宿命的な業(関係)です。これは誰も分けられ ないのです。千年、万年、その道を行かなければなりません。行く道は、二つの道ではなく一つです。 他の方法はありません。秘法がないのです。その道を行かなければならないのです。  エデンの園で結婚を誤ったことが堕落なので、今、真の父母が正しく結婚させてあげることにより、 再びひっくり返したのです。偽りの父母が誤ったことを真の父母が清算することにより、地獄を撤廃 して数百、数千億の霊界の先祖まで祝福結婚させてあげるようなことが起こるのです。真の愛を中心 とした地上の子孫たちの家庭基盤を通じて、霊界の先祖と地上の子孫が縦的に一つに合わさるだけで なく、このような家庭基盤を基点として東洋と西洋が互いに連結されます。  養子はどのようにしなければならないのでしょうか。真の息子から接ぎ木を受けなければなりませ ん。野生のオリーブの木を切り捨てて、真のオリーブの木の芽を接ぎ木しなければなりません。渋柿 の木が甘柿の木になる運動をしなければならないのです。重生するためには真の父母の血統を受け継 がなければなりません。それで人類が願うのは真の父母であり、イエス様と聖霊が願うのは「小羊の 婚宴」です。  まずは父母を心から慕わなければなりません。私の生命の動機も父母であり、私の願いの一切も父 母であり、私のすべての理想と幸福の根源も父母だという基準を中心として、父母に侍らずしては救 いを受けられません。皆さんはそのように侍ってみましたか。皆さんはこれをはっきりと知らなけれ ばなりません。ですから「私は真の父母と永遠に一つになることのできる息子、娘だ」という信念を、 自分の存在意識を超越できるほどに固くもたなければなりません。そうでなくてはならないのです。  皆さんは買ってきた人たちです。人類を与え、天宙を与えて、買ってきた人たちです。ゆえに神様 は、皆さんをおいて天地を審判したいと思われるのです。神様は、サタン世界の奴隷の立場にある皆 さんを買って、神様の息子、娘として立てました。ゆえに皆さんは、福を受けた栄光の子女たちです。 ですから全世界で皆さんを「くれ」と言うとき、与えることができる皆さんにならなければなりませ ん。サタンにまでも与えることができる皆さんにならなければなりません。  皆さんは、先生の血と汗の代価で買ってきた人たちです。先生の体を与えて、買ってきた人たちで す。したがって、皆さんも先生のような仕事をしなければなりません。先生は食口たちを誇りたいの です。このような立場で公約しましょう。 2.重生摂理の核心 ①生まれ変わるということの真の意味 17
・ 『天聖経』 第九章 祝福家庭  再び生まれなければならないというのは、堕落したアダム、エバの子孫の父母の血縁を通じて、も う一度生まれなければならないということではなく、堕落と関係のない父母の血縁を通じて再び生ま れなければならないということです。そうでなければ、神様に帰ることができないのです。罪の根本 の根はアダム、エバから始まったがゆえに、これを踏んで越え、すなわち原罪と縁がない立場で生ま れたという資格を備えなければ、神様のそばに絶対に帰ることができないのです。  神様が私たち人類を救おうとする目的はどこにあるのでしょうか。堕落圏以下では、どんなに救お うとしてみたところで、救援ができないのです。それで神様は、堕落していないアダム、エバ以上の 真の父母をこの地上に再び送り、その父母を通じて人類が再び生まれる路程をたどらせ、永遠にサタ ンとの関係をなくさせ、讒訴しようにも讒訴できないようにされ、神様だけが主管し、神様だけが干 渉できるようになさるというのです。そのような立場で人類が再び生まれなければ、原罪をもった人 間が原罪のない立場に戻ることはできないのです。  真の父母が真のオリーブの木ならば、皆さんはみな接ぎ木されなければならない野生のオリーブの 木です。脇の芽であり、脇の枝です。これは新しい枝が出てこそ、正常な生態作用をすると見ること ができるということです。人類は、信頼と愛と実体を失ってどうなってしまったのでしょうか。血統 的に逆になってしまいました。それでひっくり返さなければなりません。すなわち、ニコデモがイエ ス様に「天国に入るには、どうしなければなりませんか」と尋ねると、「生まれ変わらなければ、天 国に入れない」という最も重要で、事実的な内容を明らかにしたのです。  生まれ変わるというのは、心が改変しなければならないということです。  ニコデモがイエス様に「どうしたら救いを受けることができますか」と尋ねると、「生まれ変わら (重生し)なければならない」と言われたのです。それは、サタンの子として生まれたので、救いを 受けるには、神様の聖霊を受けて、再び生まれなければならないということです。今までサタンと結 んできたすべての関係を清算して、神様と創造本然の関係を結ばなければならないという言葉です。  神様の摂理で信仰を立てたとしても、神様の子供に復帰されるためには、接ぎ木されなければなり ません。  生まれ変わるには、アダム、エバより劣っていてはできないし、またアダム、エバより劣っていて は根本復帰もできません。生まれ変わるにも個人が生まれ変わらなければならないし、家庭、民族、 国家、世界が生まれ変わらなければなりません。この事実を、今日のキリスト教徒たちは知らすにい ます。  今日、キリスト教を信じる人たちの中には「再び来られる主は、雲に乗って来られる」と信じる 人々もいます。何も知らない中でも、信じれば救われるという考え方では、真の信仰をすることがで きません。そんなに簡単に救いを受けることができるならば、統一教会はこの世に必要な宗教ではあ りません。  野生のオリーブの木に真のオリーブの木を接ぎ木するときは、枝を切ってそこにつけるのではなく、 木の下のほうを切って根だけ残しておいて、その上につけるということです。この話は既成教会が再 び来られる主によって、既存の体制や制度、またはすべての儀式を変えて、新しく出発するようにな るということを意味します。  彼らが信仰生活を通じて結んだ実は野生のオリーブの木の実なので、真のオリーブの木の実を結ぶ ためには、大木を切り取って、芽接ぎをしなければならないのです。もし接ぎ木することができなけ れば、根まで引き抜いて、燃やしてしまわなければなりません。そのまま置いておけば、野生のオ リーブの木の実が畑に蒔かれて、数多くの野生のオリーブの木をつくり出すからです。  野生のオリーブの木を切るのは、新しい真のオリーブの木の芽を接ぎ木するためです。問題は真の オリーブの木の芽や野生のオリーブの木の芽が、外から見ると全く同じなので、いさかいが起こるよ うになっているということです。特に再臨上が来られる時には、多くの偽キリストが現れるので、真 実を見つめる価値観と目が混乱を起こしかねないのです。それで「絶えず祈りなさい」と言ったので す。  野生のオリーブの木の下のほうを切って、真のオリーブの木を接ぎ木することによって、野生のオ リーブの木はみななくなり、真のオリーブの木の畑になるはすです。このような作業をレバレンド・ ムーンがしようとするので、大騒ぎなのです。彼らは自らの体が切られる痛みを恐れて、「いかさま 庭師ではないか」と思うからです。摂理歴史の春とともに、野生のオリーブの木に接ぎ木をする作業 が始まりました。 18


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