進化論

◆ 創造目的と二重目的体


 ダーウィンは自然選択説を主張しましたが、生物は果たして生存に適していると言う原理だけで生存しているのでしょうか。もしそうならば、繁殖力の強い雑草のみが生い茂るような、美的に乏しい自然環境になったのではないでしょうか。
 色鮮やかな花、小鳥のさえずり、豊かな香りと味覚をもった果実、このような自然をどのように説明すればよいのでしょうか。

 統一思想では、神が人間と万物を創造されたのは、愛して喜ぶためであると主張しています。被造物のほうから見れば、人間の存在目的は神を喜ばせるためであり、万物の存在目的は人間を喜ばせるためということになります。万物の存在目的は、個体目的と全体目的を遂行することによって達成されます。
 個体目的とは、自己の生存、繁殖、維持を図ることであり、全体目的とは、より高級な生物、とりわけ人間のために生存するというのが、万物の全体目的です。したがって、すべての生物は個体目的と全体目的の二重目的体として存在しています。

 例えばクジャク(オス)の羽について考えてみると、進化論では、オスのメスに対する求愛行動のためにある(性淘汰によって)と主張しています。
 しかし統一思想からみれば、求愛行動のためにだけに、あの羽があるのではなく、求愛行動はクジャクの個体目的であり、より本質的には、その羽は人間を喜ばせるという全体目的のためにあります。

 統一思想は、進化論の主張する適者生存を否定するものではありません。しかし、それは生物の生存の一面に過ぎません。
 生物が生存に適しているというだけではなく、本質的には、人間のために存在していることを理解し、愛情をもって接するとき、私たちは新しい自然観をもつことができるでしょう。



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