1、霊界の姿と生活(1997-5-23)

奥様、私は李相軒です。私を李相軒でないのではないか疑う瞬間に、とても自尊心が傷つきます。神様が認められるなら、信じて聞いてくださるとありがたいです。

 霊界は目に見える現象世界とそっくりのようですが、霊界のその膨大な規模は、地上とは比較になりません。例えば、現象世界の自動車の姿は、限定されているが、霊界の自動車は、一台がいろいろな姿に変わります。前に行ってから後ろに行き、後ろに行ってから再び回ったりもします。回ったと思うと・・・・・。
 車が瞬間的に山を貫いたりもし、車を運転する運転手の思いどおりに車が動きます。まるで子供たちが見る空想映画や、神秘の宇宙世界の姿のような動きです。

 「交通事故が起きないでしょうか」とリポーターが聞くと、「無秩序なようだが、徹底して法度を守る世界であるために交通事故はない」と語られました。

 地上で暮らす人たちが、朝に起きて夜に寝るように、霊界生活においても、起きたり寝たりします。しかし、朝に起きて、夜に寝るというのではなく、朝も夜も考えによって変わるようになります。

 霊界を、地獄、天国、楽園という名を誰がつけたのか分かりませんが、本当に地獄、天国、楽園の生活の差はとてつもないものです。例えば、地獄にはこの世では見物することができない光景があります。

 女が下半身も隠さないまま裸体で立っていると一人の男がその女の下半身に触ります。すると別の女が、その男の下半身を触って、自分のものだと言いながらけんかするのです(雑多な者の集まり)。それでも恥ずかしい様子がなく、悠然と悪に染まっている姿です。

 下駄を履いた日本の女が走っていて転ぶと、他の女がその下駄を自分のものにしようとして隠します。下駄をなくした女が探していると、下駄を隠した女は、「知らない」と叫びます。すると周囲の人たちは「あの女が泥棒だ」と指さしながら、皆が走り寄って、ぶんなぐるのが常です。

 指をけがした老人が、手が不自由で食べ物をつかめないでいると、周囲の若者が、器ごと奪っていって、自分の口に放り込むような生活が行われる所です。

 髪を剃られた若い女が、髪の毛がないのを恥じて手拭いで頭を隠していると、人が通り過ぎるたびに、その手拭いをはぎ取って、手を拭いたり顔を拭いたりします。
 女が手拭いを奪われてから、取り返してまたかぶると、今度ははさみで切って半分は持っていき、半分だけ頭に投げ掛けてやるのです。そうすると、その女は、恥ずかしい姿を隠すことができず、絶えず暗い所を探していくのです。

(1997年5月23日)