真の人生の勝利者

父母の愛

子供が成人して結婚すれば、やがて孫が誕生します。ここに夫婦は祖父母の位置に立つのです。
 祖父母の位置に立てば、愛の心情圏は三対象に広がります。息子、嫁、そして孫です。それぞれが主体と対象の立場で、愛と美の授受作用を成せば、ここに十二とおりの授受の関係が生まれます。そのすべてが愛によって結ばれた家庭が、理想家庭です。ここに「家庭的四位基台」が完成するのです。
 この十二とおりの愛と美の授受作用の関係がどこかで切れると、家庭は破綻します。夫婦の断絶、親子の断絶、嫁と姑の問題などです。親子、兄弟にも個性の違いがあり、世代の違いがあります。家族が一つになるためには、愛を通じて喜びを得ようとする心情がなければなりません。ために生きる愛の心情です。
 「家庭的四位基台」は三代において完成します。祖父母の位置は、神様と同じ立場です。ですから、孫を愛する祖父母の愛は、親の愛とはまた違った愛を体恤するのです。与えて与えてまた与えても、さらに与えたいのが祖父母の愛です。
 祖父母に愛された子供は、愛情の豊かな人に育つのです。祖父母のいる家庭では、非行に走る子供が少ないそうです。年長者を敬い、老人を大切にするようになるのです。

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