神様は人類の真の父母

神様が解放された日



 霊界と地上界は連動しています。霊界では人類の父母である神様を中心にして、宗教界が一つになっているのでした。では、地上はどのように動いてきたのでしょうか。
 第二次世界大戦が終わった一九四五年、アメリカを中心とする国連軍が勝利することによって、世界は一つになるチャンスを迎えていました。ソ連は弱体化し、中国はまだ共産化されていませんでした。
 文鮮明先生はすでに「原理」を解明され、人類の救世主として立つ準備を完了されていました。その時、韓国のキリスト教界が先生をメシヤとして受け入れていたなら、「原理」は韓国からアメリカへ、そして世界へと伝播される道が用意されていたのでした。すなわち、七年間で世界を一つにすることが、神の計画であったのです。
 しかしながら神のみ旨は人間の不信によって、成就されませんでした。神様は文師に、北韓に行くことを命じられたのです。北はすでに金日成が支配するサタンの国です。その興南の牢獄の底から復帰して来るのです。イエス様が十二弟子を失って十字架の道を行かれた、その逆の路程をたどる蕩減の道です。血と汗と涙の路程です。文先生は今日まで、いわれなき非難と中傷、迫害の道を経て来られ、生涯に六度も投獄されながら、そのたびに発展して世界的な基盤を築いて来られました。「祝福」も教会的な祝福から、世界的な「祝福」へ発展してゆきました。
 一九九二年の三万双の「祝福」が、世界的「祝福」の蘇生期にあたります。九九年に四億双の「祝福」が完了しました。八億の男女が「祝福」を受けたことになります。一家庭を四人とすれば、三十二億になります。人類を六十億とすれば、過半数を越えたことになります。サタン圏を越えたという条件が、ここに成立したのです。
 二十一世紀を迎えた一月十三日、「神様王権即位式」が挙行されました。誰も座っていない二つの椅子に向かって、真の御父母様が精誠をこめて敬拝を捧げられたのでした。神様の「光彩」が見えない私たちには、ふしぎな儀式に見えたのですが、霊界からはどのように見えたのでしょうか。李相軒先生は、次のようなメッセ−ジを送られました。
 「今や全人類は、真なる新時代を迎えたのであり、真に高貴な主人を迎えたのである。それゆえ全人類において、去る一月十三日とその後の姿は、見た目には著しい変化はなくとも、全く違うのである。それ以後の人類の姿は、歴史的なすべての最悪の垣根から完全に抜け出して、解放されたのであった。大部分の地上人は、こうした天宙的な意味について全く知らずにいるであろう。彼らはこのような途方もない天宙の開闢が始まっているという事実に気づきさえもしないであろう」
 神様は創造主でありながら、その光彩を自在に発揮できないまま、暗黒のうちに耐えてこられたのでした。神様の解放の一日は、ル−シェルの滅亡とともに初めて迎えることができたのです。今やル−シェルはその本然の立場に戻り、神様も王の立場に登られたのが「王権即位式」であったのです。
 歴史上に誰も、神様を王位に登らせたり、神様を暗黒の歴史から解放させたりすることを、想像することもできませんでした。人類歴史の背後に、このような途方もない天の秘密が隠されていることを、メシヤをおいて誰も知ることができなかったのです。
 「この日、神がどれほど喜ばれたか、皆さんは想像すらできないであろう。目で見られない地上人たちよ、それが単なる空想であるとしても、どれほど嬉しい日であろうか!」と李相軒先生は感動的に伝えています。
 二〇〇一年一月十三日は、人類を代表してメシヤが初めて、神様に人類の真の父母として仕えた日であったのでした。新時代が始まる日であり、神本然の創造理想世界が始まる記念すべき喜びの日であったのです。では具体的にこの年、世界にどのような動きがあったのでしょうか。
 二月十五日から四月十七日にかけて、文先生は全米五十州を巡回講演をされました。集まったのは主に聖職者たちです。驚くべきハ−ドスケジュ−ルであり、八十歳を越えられた文師の情熱に、牧師たちは感動したのでした。
 五月十五日、「アメリカ国会大会」が開催されました。宗教は心であり、政治は体です。宗教界がアベルなら、政治界はカインです。アベル・カインが一体になった勝利基準が立ったという条件の下に、九月二十二日、「アメリカ聖職者一万二千組祝福式」がニュ−ヨ−クにおいて挙行される予定だったのです。
 しかし、サタンの残党たちが最後の発悪をしたのです。九月十一日に起こったあの同時多発テロです。テロ事件によって「祝福式」は延期のやむなきに至りました。サタンは常に先に打つのであり、打たれて奪ってくるのが神の作戦です。
 十二月二十五日、「霊界五大宗教代表決意文」が霊界において宣布されて以後、霊界の宗教指導者たちが降臨して、地上の聖職者たちに協助しているのです。日本の婦人宣教師たちがアメリカで活動するにおいて、多くの奇蹟的な証しがありました。
 二〇〇二年四月二十七日、「十四万四千組聖職者祝福式」がニュ−ヨ−クにおいて挙行されました。五大宗教を始めとする宗教指導者たちが、式場において祝祷を捧げました。キリスト教徒とイスラム教徒が「祝福」を受けるという奇跡が起こったのです。地上における宗教統一が、ここから始まるのです。
 「祝福」を受ける聖職者たちの首に掛けられた白いマフラ−には、「二〇〇一年」の文字が記されていました。二〇〇一年に「祝福」式典は行われるべきであったからです。
 「霊界五大宗教代表決意文」の内容が、全米の新聞に公表されると、当然ながら反発が起こりました。山羊と羊に分けられるときです。
 二年十月、「文鮮明師は誰か」というタイトルによる特別な修練会が開催され、百三十名の聖職者たちが参加しました。講義が終了してから、フィリップ・ジョンソン牧師が「文師を再臨主として受け入れる人は前に出てください」と言うと、約九十%の聖職者が出て来たのでした。会場は終始聖霊に満たされ、多くの聖職者がイエス様と神様の臨在を強烈に感じたと伝えられています。

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