神様は人類の真の父母

スポ−ツと芸術と知的生活

人間には闘争本能があり、他者に認められ、他者の上に立ちたいという欲望があります。それがなければ向上心も、努力する意欲もなくなるでしょう。人間は神に似た者としての個性真理体であり、個性を発揮して善なる競争をすることは、神の喜びの対象にもなるのです。
 体力と技術と精神力を競うスポ−ツは、肉身を持つ人間に与えられた特権ではないでしょうか。霊人たちがスポ−ツを楽しむのかどうか分かりませんが、肉体がなくては鍛練することはできません。私たちがスタ−選手を応援するように、霊人たちも地上の選手に協助して、彼が勝利すれば喜びを得ることができるのでしょう。肉身生活は短く、二十歳を過ぎれば肉体は衰え始めます。若者たちは肉体を鍛えて、スポ−ツをやるべきです。
 欧米ではチエスもスポ−ツの範疇に入ります。囲碁や将棋もやがてはオリンピックの競技種目になるでしょう。頭脳のスポ−ツです。囲碁や将棋は年齢に関係なく楽しめ、社交の手段としても有効です。テレビゲ−ムは子供の脳を劣化させ、心を粗暴にするそうですが、囲碁や将棋は頭脳を鍛え、礼儀正しくします。
 人間は知的探究心をもっています。真理を究めたいという欲求があります。生涯にわたる研究テ−マ、ライフワ−クを持つことが意義のある生き方です。
 神様は偉大なる芸術家です。人間は野に咲く一輪の花にも、神の創造の神秘を感得しなければなりません。犬や猫に花の美しさは無縁です。人間を通じて、天地万物が和動するのです。天地大自然も人間がいなければ、見物人のいない博物館と同じです。
 創造主に似た者として、人間は創造性を付与されました。美を鑑賞し、美を創造する特権を与えられたのは人間だけです。芸術は人間の営みにおいて、きわめて重要です。
 美にも内面的な美と、外面的な美があります。女性の化粧による美しさは外面的な美しさですが、年齢とともに心の美醜が顔に表れます。内面的な美しさこそが重要です。
 芸術作品にも外面的にきれいな作品と、内面から輝きをます作品があります。芸術家とは凡人には見えない神の創造の美を、作品として結晶させる人です。地上生活の間に名画や名曲を鑑賞して、美に対する感性を磨くべきです。自分で絵を描いたり、楽器を演奏したり、作曲をしたりすれば感性はさらに磨かれます。家族で室内楽を演奏したり、アマチュアオ−ケストラで交響曲を演奏したりすることは最高の趣味でしょう。そして第二のミケランジェロやベ−ト−ベンが出現することを、神も願っておられるのです。
 「永遠の世界の美しさを、どのようにしたら地上人にすべて伝えることができようか。私にはそれを表現する道が簡単には思い浮かばない。私たちが地上でしばらく苦労すれば、本当に夢のような世界で生きることができるであろう。このような美しい世界が私たちを待っている。それにもかかわらず、そのことを知らずに息がつまるような人生を送って、夢も希望も実感できずにいる地上人の生活する姿を見ると、私はあまりにも切なくてどうしたらいいか分からない。重ねて何度もお願いするが、永遠の生命のために地上生活の瞬間を耐え忍んで生きていってほしい」これが霊界の李相軒先生の願いです。

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