神の実在と霊界の実相・霊界の聖人たち

悪の種が悪の実を結ぶ終わりの時

悪の種が植えられたとおりに、悪の華が咲き、悪の実を結ぶ時が、終末の時です。夜明け前の一時が、最も暗いといいます。何が善であり、何が悪であるのか、価値観が混乱する時でもあります。人倫道徳が乱れ、テロと戦争によって世界が大混乱する時でもあります。民族と民族、宗教と宗教が対立する時です。
 サタンとなったル−シェルが本然の位置に戻り、謹慎の生活を送っているのに、どうして悪霊たちは暴れまわっているのでしょうか。サタンの残党たちがまだ残っているというのです。
 長い歳月の間、ル−シェルを主人として仕えてきた悪霊たちは、いつか自分たちが滅びることを知っていました。彼らは常に不安と恐怖から数を頼みに、悪の勢力を拡大してきたのです。ル−シェルが本然の位置に戻った時、サタンの残党たちは恐怖にかられて逃げ散ったのでした。隅々に逃げ散る彼らはそれこそ、卑劣きわまる姿でした。
 彼らはかっての主人に対して冷酷無情、悲惨であったというのです。ル−シェルはやつれ果て、ライオンの穴に引かれて行くように哀れで、惨めな姿でした。残党たちは一抹の義理も同情も示さず、ル−シェルを嘲笑うのでした。彼らは誰の指示を受ける必要もない、希望も願いもないと言って、自分たちで徒党を組んでいるのです。
 その状態は本当に無法地帯であって、彼らの生活はアナキスト(無政府主義者)の姿そのものであった、と李相軒先生は伝えています。
 地上においても今は、悪霊たちが暴れ回っている時です。テロと報復の繰り返しです。あの九・一一同時多発テロ事件が、サタンの残党たちの最後の発悪でしょうか。
 しかし一方では、真の御父母様の勝利圏が地上に大きく広がっています。また霊界では、霊界の総司令官となられた興進様を中心にして地獄の霊人たちが恩恵を受け、たくさんの霊人が祝福を受け、希望をもつようになったのです。
 「清平修練院」には世界中から食口たちが集って来ます。大母様の役事によって、彼らの肉身から悪霊が分立されるのです。イエス様の癒しの役事のように、多くの奇跡が起こっています。肉身から抜け出た先祖の霊たちは、地獄界から天国界まで見せてもらい、それから興進様の修練会で「原理」を学ぶのです。こうして清められて祝福を受けた先祖の霊たちは、絶対善霊となって子孫に善の協助をするようになるのです。
 「肉界と霊界、地上と天上というように区分して呼べなくなる日が、私たちの現実として迫ってきている。肉界と霊界は、本来一つの世界である。しかし、一方の世界は私たちには見えても、もう一方の世界は見えないために、あたかも私たちから遠い所にあるように感じられるのである。しかし、二つの世界が一つの世界であり、私たちが皆で一緒に暮らすべき生活舞台であるとするならば、私たちはいかに生きるべきであろうか」
 李相軒先生は霊界から、地上界の人間はいかに生きるべきかを問うておられます。私たちは人類歴史の始発と目的地、その曲折と事情を知りました。地上界の人間が誰も地獄行きの列車に乗らなければ、地獄は自動的に撤廃されるのです。そのためには地上の地獄をなくし、地上地獄で苦しむ人間を解放しなければなりません。
 じっと座ったままで、地上の地獄がなくなるはずもありません。堕落して万物以下に落ちた人間が、そのままで神の前に戻ることはできないのです。神に復帰するには蕩減という問題があります。堕落性を脱ぐという自己責任があり、堕落の血統を浄化する血統転換という問題があります。
 私たちは今、価値観、人生観の思考のパラダイムを転換すべき時です。真の人生の目的は何か、真の幸福とは何か、真の人生の勝利者とはどのような人か、真剣に考えてみるべき時ではないでしょうか。

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